香港の飲茶

香港といえばやはり「飲茶(ヤムチャ)」でしょう。飲茶は香港だけの習慣ではなく、香港の隣の広東省に昔からある習慣です。朝から昼にかけて、自分の好きな銘柄のお茶を飲みながら、小食(点心)をつまむ食事を「飲茶」と呼びます。飲茶は、香港では朝から午後3時頃までが一般的ですが、休日には終日飲茶を提供する店もありますし、最近では24時間飲茶専門の店も出現しています。朝はどのお店も比較的すいていて、のんびりした時間が過ごせますが、ランチタイムになると相席は当然で、周りで飛び交う広東語の大きな響きが店中に充満し独特の活気があります。

そうした地元の人々の中に混じって雰囲気を楽しむのも、香港での飲茶の醍醐味です。席に着くとまず始めにお茶の種類を尋ねられますから、好きなお茶を注文します。せっかく香港にいるのですから、地元の人の多くが頼むポーレイ茶もいいし、馴染みのあるジャスミン茶でもいいでしょう。昔は客席を巡るワゴンに乗った点心から好きなものを注文する方式が主でしたが、最近ではオーダーシートのメニューにチェックを入れて頼む方式の店も増えています。香港には、飲茶のできるレストランは星の数ほどありますが、何店か参考にご紹介します。

◆大會堂酒樓
体育館のように広いホールで点心を乗せたワゴンが行き交う、という飲茶の定番イメージそのままのお店です。朝はお粥や腸粉がメインの店が多い中で、この店は朝から蝦球や燒賣、叉焼酥、など多くの種類が揃っているのが特徴です。中環、スターフェリーの埠頭近くのシティホール内。

◆采蝶軒
ロンドンに本店を持つお店で、内装もシックで洒落ていて少し高級な感じのするお店です。オーダーはシート方式でその都度チェックして渡します。場所柄、外国人や近隣のオフィスに勤めるビジネスマンで盛況のお店です。金鐘(アドミラリティ)パシフィックプレースの地下。

◆陸羽茶室
創業70年以上の老舗で、昔は敷居が高く一見では入れない格式の高いお店でした。今も格調高いお店ですが、当時の雰囲気を残すノスタルジックな雰囲気を味わいたくて、地元の人々や観光客で賑わっています。老店員の無愛想なのが特徴で、クラシカルな老舗の味を楽しめます。中環、士丹利街。