香港の地下鉄「MTR」

香港の地下鉄は、1979年の開通以来、常に路線を延伸・拡大し、今では50の駅がある大路線網が出来上がっています。中には地下鉄といいながら、殆どの区間を地上運行している東涌線のような路線もあります。また、空港と街中を結ぶ機場快線(エアポートエクスプレス)も香港地下鉄公社の経営です。2005年には、新空港の近くにあるディズニーランドへ向う路線も開業し、観光として香港へ訪れた場合には、香港内の日常的な移動はほぼこの地下鉄でカバーできるようになりました。

地下鉄間の乗換えも、路線が交わる殆どの駅では同じホーム上で乗り換えることができます。一部、地下鉄の中環駅と機場快線の香港駅のように、地下の通路を長々と歩くようなところもありますが、いずれにしても改札を出入りするような不便なことはありません。反対に、駅は完全に分かれていても、線路はかなりの区間を共有している路線が東涌線と機場快線です。市中から空港近くまではほぼ同じ線路を走り、空港の手前でランタオ島の北岸へ行くのが東涌線で、橋を渡って空港内へ入っていくのが機場快線です。

現在、香港の地下鉄は6つの本路線があり、東涌線から分かれてディスニーランドへ向う支線を含めると全部で7路線となります。香港島の北側の海沿いを走る港島線や香港島の中環から大陸側に渡り新界の南まで行くツェン湾線、ノースポイントを始発から大陸東の沿岸までの将軍澳線線、九龍地区の油麻地から東岸までの觀塘線、新しい香港駅からランタオ島の空港の近くまでの東涌線、東涌線から分かれてディスニーランドへ向う迪士尼線、そして香港駅から空港までの特別路線、機場快線(エアポートエクスプレス)エクスプレスの各路線です。

速くて快適、そして運賃もリーズナブルな地下鉄は、観光や、ショッピング、レストランなどにに出かけるのにとても便利な乗り物で、路線と乗換駅が把握できてくると香港の待ち歩きも俄然楽しくなってきます。運賃は4~26香港ドルで、切符を購入するかオクトパスカードと呼ばれるプリベイトの交通カードが利用できます。また、地下鉄は、九龍塘や美孚、尖沙咀などでKCRと呼ばれる鉄道の九廣鐵路とも連絡していますから、路上の渋滞や喧騒から逃れてかなりのエリアを鉄道網で移動することができます。